「髪を増やすために治療を始めたのに、前より抜け毛が増えてる…」
「このまま全部抜けてしまうんじゃないか…地獄だ…」
AGA治療を決意し、希望を持って薬を飲み始めた矢先に起こる、一時的な抜け毛の増加、通称「初期脱毛」。そのあまりの抜けっぷりに、不安と絶望を感じて治療をやめてしまいたくなる…、そんな悲痛な声は少なくありません。
しかし、その初期脱毛、実は治療が順調に進んでいる証拠であり、力強い髪が生えてくるための準備期間なのです。
この記事では、多くの人が「地獄」と感じる初期脱毛がなぜ起こるのか、いつまで続くのか、そしてこの辛い期間を乗り越えるための具体的な方法と、症状がひどい場合の対処法まで、あなたの不安に徹底的に寄り添いながら解説します。
なぜ?初期脱毛が起こるメカニズム
初期脱毛とは、AGA治療薬(特にミノキシジルやフィナステリド)の作用によって、乱れていた「ヘアサイクル(毛周期)」が正常な状態へとリセットされる過程で起こる、一時的な脱毛症状です。
AGAを発症している頭皮では、多くの髪が十分に成長しきれないまま抜け落ちる「休止期」の状態で滞っています。治療薬を使い始めると、毛根の細胞が活性化され、新しい髪の毛を作り出す準備を始めます。
その際、新しい健康な髪が、頭皮に残っていた古い弱々しい髪の毛を押し出す形で生えてくるため、一時的に抜け毛がごっそりと増えるのです。これは、いわば髪の毛の「大掃除」や「引っ越し」のようなもので、治療が効いている何よりの証拠と言えます。
初期脱毛はいつからいつまで続く?
初期脱毛が始まる時期や期間には個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
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【期間の目安】
- 始まり:治療開始後、約2週間〜1ヶ月程度で始まることが多い。
- ピーク:開始から1ヶ月〜1ヶ月半頃に抜け毛の量がピークに達する。
- 終わり:通常、開始から2〜3ヶ月程度で徐々に抜け毛は落ち着いてくる。
この期間を過ぎても抜け毛が全く減らない、あるいは半年以上続くような場合は、他の原因も考えられるため、処方を受けたクリニックの医師に相談しましょう。
辛い初期脱毛を乗り越えるための5つの方法
初期脱毛が効果の証だと分かっていても、精神的に辛いものは辛いですよね。この期間を少しでも前向きに乗り切るための方法をご紹介します。
「これは効いてる証拠」と捉え方を変える
最も大切なのは、メンタルの持ち方です。「抜けている」のではなく「新しい髪が古い髪を押し出している」と、ポジティブに捉え方を変えてみましょう。この期間の先には、より健康な髪が待っています。
髪型を工夫して目立たなくする
- 思い切って短髪(ベリーショートやソフトモヒカンなど)にすると、薄い部分とのコントラストが少なくなり、全体的に目立ちにくくなります。
- 帽子やヘアワックスなどを上手に活用するのも有効です。
生活習慣を整える
髪の成長には、バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適度な運動が不可欠です。治療効果を最大限に引き出すためにも、この期間に生活習慣を見直し、髪が育ちやすい土台を整えましょう。
髪や頭皮への刺激を避ける
初期脱毛中の頭皮はデリケートです。洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、指の腹で優しく洗うなど、頭皮に余計な刺激を与えないように心がけましょう。
悩みを一人で抱え込まない

SNSや掲示板などで、同じように初期脱毛を経験し、乗り越えた人の体験談を見てみるのも一つの手です。「自分だけじゃないんだ」と感じることで、精神的な負担が軽くなることがあります。
抜け毛がひどい…と感じた場合の対処法
「いくら何でも抜けすぎじゃないか?」と、あまりの量に不安が限界に達してしまうこともあるでしょう。
不安で仕方がない場合は、一人で悩まず、必ず処方を受けたクリニックの医師に相談してください。専門家として、あなたの頭皮の状態を客観的に判断し、それが正常な範囲の初期脱毛なのか、あるいは別の要因が考えられるのかを的確にアドバイスしてくれます。
まとめ:トンネルの先には、希望がある
AGA治療における初期脱毛は、暗く長いトンネルのように感じられるかもしれません。しかし、そのトンネルの先には、新しい髪が生え始めるという希望が待っています。
初期脱毛は、あなたの体が治療にしっかりと反応している証です。正しい知識を持ち、ご紹介した対策を試しながら、この大切な準備期間を乗り越えていきましょう。そして、不安なときは、専門家である医師の力を頼ることを忘れないでください。